異人たちとの夏
これは、トレンディ怪談だ
あらすじ:妻とも別れ、孤独な毎日を送っていた風間杜夫扮する主人公が、死んだ両親(現在の自分とほぼ同年輩の姿)と再会する。同時にある女性と親しくなるが、両親との邂逅を繰り返すたび、主人公の身体はなぜか衰弱していく。人間と幽霊の間の愛と情念とを情感豊かに描き込んだ佳作。派手な特撮ではないが、幽霊のシーンに効果的に合成が使用されている。
まず思い出したのは【雨月物語】【耳なし芳一】だったり怪談噺。
「怪談噺になるのかなぁ」と思ってみていると違う方法へ進んで行くので面白い。
だから「怪談噺になるのかなぁ」と思わない人はこのミスリードに気付けないのでちょっと損かもしない。
ミステリーとしては、まったく視聴者にフェアじゃなくて、名取裕子が始めて風間杜夫の部屋に来たとき、生きていてその後死んだと言ってたけど風間杜夫がまったく気付かないのは変だし、もしかして死んでるんじゃないか?という描写を少しは入れて欲しい、救急車の音が入っていた様な気もするけど、それだけではフェアじゃないと思う。
あと死んでからキャラが少し変わってたけどそれも弱い。
片岡鶴太郎 秋吉久美子の幽霊パートは全体的にオレンジ色になる(特に部屋とすき焼きや)が、誰が見てもこれは幽霊色、だと思うけどそれなら名取裕子がオレンジ色じゃないのはおかしい。
名取裕子がなぜ両親の霊に会わせないようにしていたのかがよくわからなかった。
自分が幽霊でることが両親の霊によってばらされるからって仮説は立つけど、描写が一切ないので仮説止まり。
風間杜夫の顔がやつれてきてる理由は恐らく、名取裕子の霊に取り付かれているからなんだけど、だったら両親がそれを知らせないのは変で、両親が来たのはただお盆だったからという単純な理由とならざる終えない。
辻褄あわせがまったくうまくいってない映画だけど、個人的には凄く好きだった。
あとセリフ回しが独特多分、わざと棒読みにするように指示が出ていたんだと思う。
みんな棒読み少し違和感。でも秋吉久美子はなぜかいい感じになっていた。
白黒になって行き、画面が小さくなっての、シーン変わり。
なにはともあれこの作品面白いです!!
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