映画レビュー 999

映画の感想を次々書いて行きます。 ご意見ご感想もお待ちしてます。 映画について語れたら嬉しいです!

2012-01-01から1年間の記事一覧

『死刑弁護人』 真実はどこにもないあるのは偽りの真実

真実はどこにもないあるのは偽りの真実 あらすじ:「オウム真理教事件」の麻原彰晃、「和歌山毒カレー事件」の林眞須美、「名古屋女子大生誘拐事件」の木村修治、「光市母子殺害事件」の元少年。これらの死刑事件で、被告の弁護を担当してきたのが安田弁護士…

『苦役列車』丁寧につくる職人技

丁寧につくる職人技 あらすじ:1986年。中学校を卒業して以来、孤独な日々を過ごしていた北町貫多(森山未來)は、19歳の今、日雇い労働で稼いだ金をあっという間に酒と風俗に費やすようなその日暮らしをしていた。ある日、職場に専門学校生の日下部正二(高…

『海炭市叙景 』生きることは耐えること

生きることは耐えること あらすじ:北国の小さな町・海炭市の冬。造船所では大規模なリストラが行われ、職を失った颯太(竹原ピストル)は、妹の帆波(谷村美月)と二人で初日の出を見るため山に登ることに……。一方、家業のガス屋を継いだ晴夫(加瀬亮)は、…

『刑事ベラミー』違和感こそが映画、違和感こそがシャブロル

違和感こそが映画、違和感こそがシャブロル あらすじ:セート墓地のそばの海岸で、黒焦げの自動車と焼死体が発見される。 休暇中のベラミーは、妻が育った田舎町でのんびりと暮らしている。 TVでは、エミール・ルレの保険金詐欺事件が報じられている。男(ジ…

『永遠と一日』『霧の中の風景』すべてはアンゲロプロスの手の中

すべてはアンゲロプロスの手の中 あらすじ:作家で詩人のアレクサンドレ・アレクサンドロス(ブルーノ・ガンツ)は不治の病を得て、入院を明日に控え、人生最後の一日を迎える。母の呼ぶ声を耳に3人の親友と島へと泳いだ少年の日の思い出の夢から目覚める。 …

『宇宙兄弟』 映画のスケールと現実のスケール

映画のスケールと現実のスケール あらすじ: 子ども時代に、宇宙飛行士になることを誓い合った兄弟ムッタとヒビト。時は過ぎて2025年、弟ヒビト(岡田将生)が夢をかなえて宇宙飛行士となった一方、兄ムッタ(小栗旬)は会社を解雇され意気消沈していた。互…

『へんげ』 わからないことへの恐怖とエンディング

わらないことへの恐怖とエンディング あらすじ:一組の夫婦の物語。夫は体をそり返して叫び続ける謎の発作に悩まされている。 発作は頻度をまして、徐々に人間では無い異質のモノへ変化していく、変化が進むにつれ、夫は夜な夜な街を徘徊して人を襲うように…

異人たちとの夏

これは、トレンディ怪談だ あらすじ:妻とも別れ、孤独な毎日を送っていた風間杜夫扮する主人公が、死んだ両親(現在の自分とほぼ同年輩の姿)と再会する。同時にある女性と親しくなるが、両親との邂逅を繰り返すたび、主人公の身体はなぜか衰弱していく。人…

キック・アス

ハリウッド的復讐+童貞喪失+アメコミ あらすじ: コミックオタクでスーパーヒーローにあこがれる高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、ある日、インターネットで買ったスーツとマスクで、ヒーローとして街で活動を始める。何の能力も持たない彼はあっ…

『私の優しくない先輩』先輩は幽霊・・・

私の優しくない先輩は幽霊・・・ あらすじ:九州の片隅にある小さな島・火蜥蜴島の女子高生・西表耶麻子(川島海荷)の悩みは、大好きな南先輩(入江甚儀)に告白できずにいること。何度も書き直したラブレターは、ポケットの中に入ったままだった。そんな中…