映画レビュー 999

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『宇宙兄弟』 映画のスケールと現実のスケール

映画のスケールと現実のスケール

あらすじ: 子ども時代に、宇宙飛行士になることを誓い合った兄弟ムッタとヒビト。時は過ぎて2025年、弟ヒビト(岡田将生)が夢をかなえて宇宙飛行士となった一方、兄ムッタ(小栗旬)は会社を解雇され意気消沈していた。互いに違った道を進んでいた兄弟だったが、弟からの連絡をきっかけに兄はかつての夢を実現させるべく再び宇宙飛行士という目標に向かって進み始める。

オープニングの高揚感、エンディングの感動的な映像演出には純粋に感動した。

特にエンディングのムッタとヒビトの歴史と、宇宙史を同時に、音楽に乗せて映し出すシーンは感動的だった。

それまでの良くない点は忘れさせてくれるくらいのいいシーンになっていた。

良くない点とは、原作を読んだ限りで素晴らしいと思っていた兄弟の確執(ムッタの一方的な嫉妬と自己の葛藤)

がほとんど描かれていなく、流されていたところ

弟の尊敬の対象でなくてはならないと背伸びしていた兄ムッタの嫉妬をもっと強烈に描いてほしかった。

密室で10日間過ごすテストで、模型が壊されたが

あれだけの秀才のあつまりなら、すぐにこれがテストの一貫で壊したのは上の人気付きそうなものだ。

あの一連のシーンが原作にあるのか、ないのかは、知らないが

なるっこ全部いらないと思った。

宇宙のシーンは日本のCG技術のなさが少し残念に思った。

去年の『猿の惑星』が出てきてしまったからだと思うが・・・。

宇宙で困難が交通事故ってのも子供騙しじみてる。スケールが小さく感じてしまう。

逼迫した雰囲気が伝わって来なかった。

アポロ13』なみにやれとは言わないが

もう少し考えてほしかった。

このシーンも原作にあるのかは知らないが、漫画と映画での説得力は全く違う!

途中までしか漫画は読んでないが

漫画は確実におもしろかったので、漫画の今後に期待したい。

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